フェミニストカウンセリング学会で、「Memory Of Forgiveness」を用いたセミナーを行いました!

第18回 日本フェミニストカウンセリング学会 全国大会 in Tokyo

5/25(土)と26(日)の2日間に渡り、ウィリング横浜にて開催されました。

その様子をお伝えします。

25日(土)は、シンポジウムがあり、夜には交流会がありました。

毎年、全国の女性カウンセリングに関わる方々が一同に介し(場所はその年毎に変わるようです)、現在の状況や課題をシェアする会です。

日本のフェミニストカウンセリングは、1980年代に誕生し、女性の意識改革を目指して、心理支援を実践してきたそうですが、次世代への継承が課題となっているとのことでした。

今回のテーマは「フェミニストカウンセリングを次世代にどう繋げるか〜多様性・少数性を尊重しつつ〜」ですが、シンポジウムの途中で、「繋げる」という言葉が上から目線で無理やりな響きがあるので、「繋ぐか」という言葉にしましょう!となりました。

全国から160名ほどの方が集まりました。

シンポジストはトランスジェンダー活動家でもあり、飲食店も経営する杉山文野さん(右から3人目)と、日本女子大学大学院に通っている現役の大学院生で、元SEALDsのメンバーとして活動してた是恒香琳さん(右から2人目)。そして、公認心理師、臨床心理士でもある、フェミニストカウンセラー、フェミニストセラピィ”なかま”の中川浩子さん(一番右)の3名でした。

それぞれの経験からジェンダーについて、ショッキングな現実から、成功体験、続いている課題などのお話があり、あっという間の3時間半でした・・!


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翌日26日(日)は、いよいよ「Memory Of Forgiveness」を用いたセミナーでした!

『ダンスフィルム「Memory Of Forgiveness」を観ての語り合い・交流〜ある従軍慰安婦の赦しと解放』というテーマで行いました。

初めに、このセミナーの流れと意図だけを説明し、ダンスフィルム「Memory Of Forgiveness」を観てもらいます。

※写真左から、フェミニストセラピィ”なかま”の小柳茂子さん、花崎晶さん、松本。

その後に、作品の説明を朗読を交えてします。

3月にダンスフィルムの初お披露目となった鈴木アイリさんの舞台の様子も説明します。

同じ本をテーマに短編映画を撮ったRuby Challenger監督作品「Daily Bread」の紹介もしました。(彼女は「Memory Of Forgiveness」のベースとなった元従軍慰安婦ジャン・ラフ=オハーンさんの実のお孫さんで、自分のおばあ様の話を主演・監督で制作しました)

説明後に、もう一度ダンスフィルムを鑑賞します。

その時の皆さんの表情が、1回目の鑑賞時とは全く違いました。


その後に、グループディスカッションを経て、Q&Aタイム。

参加者の方々は、DVや性暴力被害者のカウンセリングをしており、その中には実際に元従軍慰安婦の方にお会いした方もいましたので、彼女たちの意見は非常に現実的で、やはりここでも、「ゆるし」について多くの意見が出ました。


一映像クリエイターとして、できることは限られていますし、アプローチの仕方も違いますが、それでも映像には力があることを確信したセミナーでした。

多くの方が応援してますと言ってくださり、彼女たちへの敬意とともに感謝なひと時でした。

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